はじめに

はじめに

自分は30歳独身　東京の小さな会社の営業職として働いている。結婚の予定もない。彼女も5～6年いない。何のへんてつのない毎日。

話題のドラマに出てきた「夢も希望もない。家に帰ってもやることない」というセリフに共感してしまう。

昔は違ったのにな…いつから変わったんだろ...なんて昼から缶ビールを飲みながらベランダの外を見上げる。

月曜になると、そんなこと考えてられないくらい忙殺され、また土曜日を迎える。

会社を独立したいな...自由に働きたいな...なんて思うことはあっても、実行する力も気力もない。

明るい青い空を見上げると、

このまま歳重ねていくのかなって、青い空とは反対の気持ちになって憂鬱だ。

昔は確かに違った。

キラキラした時代を思い返すために、実家に帰った際、大学2年生19歳の頃にバイクで日本一周した時に毎日ノートに書き溜めた日記を引っ張り出してきた。

ノートには見慣れた自分の字で、今では想像できないくらい希望に満ち、青春が溢れたた日々が記されていた。

自分の今のへんてつない毎日を、過去の自分に脱却してもらいたいと思い、ブログに書き記すことにした。基本的には、書いてあることをそのまま書こうと思う。

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はじめに　2008年　7月18日（金）

大学生活でやりたいこと・・・それはバイクでの日本一周旅行だった。

高校の頃、バイクに乗り始めた。就職してからは絶対にできない、今しかできないことだ。

大学に入って、何もしてないって人に言われる。実際自分でもそう思う。でもこの旅をやりとげたらそんなこと言わせないし、自分でも思わない。

やっぱり自分の一番の趣味であるバイクと旅。日本一周とか本当に達成できるかわからないし、危険を伴うことを許してくれた親には感謝している。

人との出会いも楽しみの一つだ。町の人、民宿の人。バイク旅で出会った人と...って人も多いみたいだし。また当然それも期待するわ。東北が楽しみかな（笑）

とにかく安全運転で、調子にのらないように行ってくる。大学2年は一番楽しいって聞く。そして自分にとって10代最後の夏。杭の残らない日々にしたい。

目指せ全国制覇！！

ちなみに坊主にしたため、旅の終わりまでにどれだけ伸びるか、貧困生活でどれだけやせるかにも注目したい。

7520（オドメーター）からスタート

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若いよ。文字を入力してて恥ずかしくなるよ。でもなんか楽しそうだな。俺。

バイク旅と出会った人と…はなかったよ。ごめんな。でもこの後この旅でいろんな出会いがあるのは本当だよ。

そして就職したら絶対にできない...よくわかってるじゃん。誰かに言われてたのかな。

10代最後の夏はこんなにもきらめいてたのか。昨年20代最後の夏は風邪ひいて終わったよ。

この日旅立ちの前夜。確か家族に「ご飯しばらくはまともに食べられないから」と豪勢に振る舞われた記憶がある。

翌日から61日間

「全都道府県すべて自分のバイクで走り　1県につき1名物食べるか1名所必ず見学する」

「一般人が行ける日本の東西南北の端に到達する」

これを目標に掲げた旅が始まる。